今回の題材
◎台北市民なら必ず食べるべき夜食4選!夜更かし族がどんなに寒くても並ぶ店(後編)
出典先:台北人必吃宵夜4寶!夜貓族再冷都排:網推最強豬血湯、米其林推薦藥膳排骨(中獎公布)より |
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<解説>
前編に続き後編です。
03. 米苔目(ミィタイムゥ)は、日本で説明するならば「白玉粉の麺」といった感じでしょうか。麺というには、プチ切れで短いので、「白玉団子が細長くなったもの」とでも考えればよろしいでしょう。
白玉団子は甘いものと合わせるのが一般的ですが、台湾では通常の麺類と同じように骨でとったスープで麺の一種のようにしても食されますし、また日本の「あんみつ」のような冷たい甘たれをかけたスイーツとしても食されます。
出典先:台北人必吃宵夜4寶!夜貓族再冷都排:網推最強豬血湯、米其林推薦藥膳排骨(中獎公布)より米苔目(ミィタイムゥ) |
「高家莊米苔目Gāo jiā zhuāngmǐtái mù=ガオジャアズァンミィトイムゥ」という店は、夕方から深夜までの営業ですが、これはこの店がある台北の「林森北路」という街が「夜の高級歓楽街」であるためです。
「夜の高級歓楽街」ではありますが、雰囲気としては銀座と新宿歌舞伎町がミックスしたような街、大阪では心斎橋あたりと雰囲気が似ているかもしれません。
ここは、高級クラブのような店もたくさんありますが、日本料理店やわりと高めの飲食店もたくさんあるエリアです。基本的にどの店も夕方からの営業です。
眠らない夜の街ですから、ここで営業するのであれば当然、営業時間は夕方から翌日早朝までとなります。
旅行で行かれるならば、林森北路は夜9時以降だとガラもよくないので、夜7時くらいまでで行かれたらよいと思います。(やや危険な夜の盛り場の雰囲気が好きな方はこの限りではありません。)
この店は看板の米苔目(ミィタイムゥ)以外に、小皿料理(小菜)も人気で、ビール(当然、台湾ビール!)もありますので、夕方入って、ビールを飲みながら小皿料理を楽しみ、締めで米苔目(ミィタイムゥ)を食べて帰ってくるというのもいいでしょう。
台湾料理は特色の一つとして、よく処理された内臓料理が各種あります。紅燒大腸(ホンスィアオダァツゥアン=赤い色で焼かれた大腸料理)などはその代表格で、なかなかオツなものですし、レバースライスは全然臭くなくフォワグラのような味でして、マヨネーズや香草と一緒に食します。
台湾は文化として、肉類は「非冷蔵」が基本ですので、冷蔵冷凍処理をした日本の臓物類とは鮮度も味も全然異なります。
けっこう外見はキョーレツかもしれませんが、生臭さはまったくありませんので、興味ある方はぜひ一度体験してみていただきたいところです。
04. 四神湯(スシェンタン=漢方薬膳スープ)は、日本では似たものは見たことがなく、形容するのがなかなか難しいのですが、ほんのりと甘く、不思議な香りがする薬膳スープです。
写真を見てもわかるように、中にはハスの実などと一緒によく処理された豚の内臓がいろいろ入っていますので、このスープだけでそこそこ腹の足しになるのです。
「漢方素材シリアルの台湾版スープ」といったところでしょうか。
「漢方スープ」とはいうものの、苦味はなくすっきりとしたほんのり甘みのある味わいです。
豚の小腸や胃袋などは客の希望で足したり抜いたりすることもできます。
出典先:台北人必吃宵夜4寶!夜貓族再冷都排:網推最強豬血湯、米其林推薦藥膳排骨(中獎公布)より四神湯(スシェンタン=漢方薬膳スープ) |
ハスの実や大麦に豚の内臓という組み合わせは一見ミスマッチのようで、これが相性抜群なのです。
本文にもありますように、覚醒作用といいますか、体をしゃんとさせる働きがあるようで、疲れているときは頭がすっきりします。
この店があるのは、台北MRT淡水線(赤)の雙連(スァンリェン)駅前、台北駅から淡水方面へ2駅目ですので、交通も至便です。
雙連(スァンリェン)駅前というのは台北でも下町エリアに属し、いろいろな安い飲食店が駅前には立ち並びますので、せっかくならば他の店もハシゴしてもいいかもしれません。
近くには日系ホテルの王子飯店(プリンスホテル)もあります。
台北という街は、札幌と似ていて縦横で道路が伸びる条坊制的な形で街が設計されています。
意外とMRTも一駅区間が短く、街歩きが好きな方でしたら、リュックを背負って歩き回るのも楽しい街です。
私はかつては大同区のMRT民権西路駅の近くに住んでいました。
日本人の駐在員は多くが天母(ティエンムー)という日本人エリアに住むことが多いのですが、私が住むことになった大同区というのはまったく日本語の通じない下町エリアで、そこに中国語もまったくわからない状態で赴任させられて住むことになったのでした。アパートメントの大家さんや、近所のおじさんおばさん、屋台のおばさん、果てはファミリーマートのバイトの兄さんにいたるまで、いろいろな方のお世話になりました。
アパートを出ると、向かいに小学校があり、その上の方に圓山大飯店のまるで工芸作品の置物のような建物が見えました。
おかげで、なかなか普通は体験できないような生活の中で台湾の文化にどっぷりと浸かることができたのでした。
住んでいたアパートメントは、台北駅から歩いて帰っても25分くらいでしたし、士林夜市から歩いて帰っても30分くらいでしたので、よく歩きました。
最近は台湾に行っても台南市にいることが多いため、台北はたまにしか行きませんが、台北は地図なしでもどこでもいけるほどなじんだ街で、こういう記事は懐かしくなります。
雑多な市場や商店街が立ち並び、また日本時代からの古いビルが未だに残る街並みは、不思議な日本の並行世界にいるようで、旅の趣を増してくれることと思います。
<大意訳 全文>
03. 米苔目(ミィタイムゥ)/高家莊米苔目:45年続く店。小皿料理はさらにスゴイ
米苔目(ミィタイムゥ)または米篩目(ミィシァイムゥ)というのは、いわば客家の伝統的な米粉食品であり、米篩目(ミィシァイムゥ)の名前はその製法からきている。伝統的な作り方としては古米を用いて米を固めた米糰(ミィトァン)という団子のようなものをつくるのだが、穴が開いたすりつぶし用の振るい板を通すことで細長く麺のようにする。この板にある穴のことを、閩南語(台湾語=福建語の台湾方言)では「目(ムゥ)」と呼び、ここから米篩目(ミィシァイムゥ)と呼ばれるようになった。ぱさぱさした線状の白い米苔目(ミィタイムゥ)は煮るとプリプリした触感に変わり、ほんのりと米の香りがする。スープに入れてもスープなしでなにかと混ぜ合わせても美味しい。米苔目(ミィタイムゥ)は塩味で食べる以外、甘い汁や冷たいおやつにすることもできる。冷たいスイーツに入れる場合、温度が冷たければ触感はさらに引き締まる。
出典先:台北人必吃宵夜4寶!夜貓族再冷都排:網推最強豬血湯、米其林推薦藥膳排骨(中獎公布)より「高家莊米苔目」 |
夕方から夜間だけ営業している「高家莊米苔目」という店は、台北で夜食を食べに行くにはいい店だ。店の入口は明るく、スープで食べるのと汁なしで絡める米苔目(ミィタイムゥ)のほかに、壁には5種類の小皿料理のランキング表が貼ってある。紅燒大腸(ホンスィアオダァツゥアン=赤い色で焼かれた大腸料理)、サラダ魚卵、イカのマスタード和え、紅燒肉(ホンスィアオロウ=赤い色に揚げた豚肉のクリスピー風)、伝統的なレバースライスと、どの品も鮮やかで見栄えがいい。これらの小皿料理を米苔目(ミィタイムゥ)と一緒にいただく。漢方薬膳で煮込んで味付けされた紅燒大腸、キレイな上に栄養豊富な魚卵、新鮮なイカのマスタード和え、揚げてサクサクした紅燒肉、さらには淡いピンク色をしたレバー、いずれもちょっと工夫を凝らして調理されている!
出典先:台北人必吃宵夜4寶!夜貓族再冷都排:網推最強豬血湯、米其林推薦藥膳排骨(中獎公布)より「高家莊米苔目」小皿料理 |
▲「高家莊米苔目」は台北で夜食を食べに行くにはいい店だ。人気の小皿料理と米苔目(ミィタイムゥ)はいずれも素晴らしい味である。
▲ニラと胡椒を少々振りかけた米苔目(ミィタイムゥ)は、スープは甘めでついつい何口でもすすってしまう。
▲小皿料理は年ごとにランキング一覧が出され、ランキングメニュー表から1~4人分で紅燒大腸は取り分ける。
▲45年続く「高家莊米苔目」は、台北の住人ならば見逃せない店である!
高家莊米苔目
所在地:台北市中山區林森北路279號
電話:0225678012
時間:月曜~木曜17:00~翌日02:00/金曜土曜17:00~翌日03:00(日曜休み)
04. 四神湯(スシェンタン=漢方薬膳スープ)/阿桐阿寶Ā tóng ā bǎo四神湯
最初、四神湯(スシェンタン)というのは滋養強壮の薬膳料理であり、スープには「四大臣」と称されるオニハス、山芋、ブクリョウ、ハスの実など四種類の漢方生薬を長時間煮込んでいて、閩南語(台湾語=福建語の台湾方言)では「四臣」が四神と発音が似ていることからこの呼び名となった。食欲増進、軽度の胃腸病の緩和、吸収力アップなどが効能であるが、でんぷん質含有量が高いため、たんぱく質や脂質を入れて食感を中和させる必要がある。なのでスープには豚の小腸や胃などの食材を入れることが多い。またでんぷん質でスープが濁って食感が悪くならないよう、骨でだしをとり、四神湯(スシェンタン)用の薬包を加えて長時間煮たスープに、大麦を入れて味を調整する店が多い。
出典先:台北人必吃宵夜4寶!夜貓族再冷都排:網推最強豬血湯、米其林推薦藥膳排骨(中獎公布)より「阿桐阿寶Ā tóng ā bǎo四神湯」 |
四神湯(スシェンタン)はその他一つ重要な調味料があるが、それは純米酒あるいは薬膳酒で、これを入れることで香りが増すだけでなくさらに体を温める強壮作用がアップする。台北はMRT雙連(スァンリェン)駅の近くにある老舗「阿桐阿寶Ā tóng ā bǎo」の場合、テーブルには人参、タツノオトシゴ、トウキ、カンゾウなど十種類の漢方生薬を入れた香りづけの薬膳酒がひと瓶置かれており、客は自分の好みでこれを加える。一口飲めば頭がすっきりし、体はすぐにあったまってくる。店で売られている肉まん、自家製シューマイと合わせて食べることだってできる。
出典先:台北人必吃宵夜4寶!夜貓族再冷都排:網推最強豬血湯、米其林推薦藥膳排骨(中獎公布)より「阿桐阿寶Ā tóng ā bǎo四神湯」大麦と豚の胃袋バージョン |
▲台北はMRT雙連(スァンリェン)駅の近くにある老舗「阿桐阿寶Ā tóng ā bǎo」は、じっくりと煮込まれたさっぱりした甘いスープは飲みやすく、さらにトウキ入りの薬膳酒を入れると頭は神の一撃を食らう。
▲「阿桐阿寶四神湯」は1977年に営業開始、ここまで三代にわたり伝統の味を伝えてきた。
阿桐阿寶四神湯
所在地:台北市大同區民生西路153號
電話:0225576926
時間:月曜~日曜 11:00~翌朝05:00
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原文引用・語彙注釈・大意訳
(前回の続き:”台北人必吃宵夜4寶!夜貓族再冷都排:網推最強豬血湯、米其林推薦藥膳排骨”からその後半)
◆今回の出典先:台湾yahoo:食尚玩家
2023年11月28日 週二 上午9:00
セクション8
03. 米苔目/高家莊米苔目Gāo jiā zhuāngmǐtái mù:飄香45年小菜更厲害
米苔目又稱米篩目,是一種傳統的客家米食,「米篩目」之名與其製法有關。傳統做法是使用舊在來米所製成的米糰,篩過有洞的擦板,成為條狀。擦板上的洞閩南語稱「目」,因此稱作米篩目。粗條狀的白色的米苔目煮過後,口感非常有彈性,帶有淡淡米香,無論是做成湯的或乾拌都很美味。米苔目除了可搭配鹹食外,也可作為甜湯或冰品來吃,加在冰品裡,會因溫度冰涼而使口感更為Q脆。
<語彙注釈>
米苔目Mǐ tái mù=米粉麺=米篩目Mǐ shāi mù 米糰Mǐ tuán=米を固めた中華食材 篩Shāi=ふるいにかける 擦板Cā bǎn=ふるい板 乾拌Qián bàn=汁なしで絡める食べ方 搭配Dāpèi=マッチする 鹹食Xián shí=塩味で食べる Q脆Q cuì=こしがある
<大意訳>
03. 米苔目(ミィタイムゥ)/高家莊米苔目:45年続く店。小皿料理はさらにスゴイ
米苔目(ミィタイムゥ)または米篩目(ミィシァイムゥ)というのは、いわば客家の伝統的な米粉食品であり、米篩目(ミィシァイムゥ)の名前はその製法からきている。伝統的な作り方としては古米を用いて米を固めた米糰(ミィトァン)という団子のようなものをつくるのだが、穴が開いたすりつぶし用の振るい板を通すことで細長く麺のようにする。この板にある穴のことを、閩南語(台湾語=福建語の台湾方言)では「目(ムゥ)」と呼び、ここから米篩目(ミィシァイムゥ)と呼ばれるようになった。ぱさぱさした線状の白い米苔目(ミィタイムゥ)は煮るとプリプリした触感に変わり、ほんのりと米の香りがする。スープに入れてもスープなしでなにかと混ぜ合わせても美味しい。米苔目(ミィタイムゥ)は塩味で食べる以外、甘い汁や冷たいおやつにすることもできる。冷たいスイーツに入れる場合、温度が冷たければ触感はさらに引き締まる。
セクション9
只在晚間營業的「高家莊米苔目Gāo jiā zhuāngmǐtái mù」是台北宵夜好去處。店門口總是明亮,除了湯的和乾的米苔目外,牆上年度排行榜標示著5樣人氣小菜:紅燒大腸、沙拉魚卵、芥末軟絲、紅燒肉、高家粉肝,每一樣都很精彩。小菜搭配著米苔目:用中藥滷至入味的紅燒大腸,加上美乃滋的切片魚卵、新鮮的軟絲佐芥末醬油、炸得酥脆入味的紅燒肉,還有淡粉色的粉肝,三兩下功夫就清盤!
<語彙注釈>
牆上Qiáng shàng=壁の上 排行榜Páiháng bǎng=ランキング一覧 沙拉魚卵Shālā yú luǎn=サラダ魚卵 芥末軟絲Jièmò ruǎn sī=イカのマスタード和え 粉肝Fěn gān=豚レバースライス 中藥滷Zhōngyào lǔ=薬膳スープ 美乃滋Měinǎi zī=マヨネーズ 酥脆Sūcuì=サクサクの 淡粉色Dàn fěnsè=淡いピンク色 三兩下功夫Sān liǎng xià gōngfū=ちょっとした工夫 清盤Qīngpán=清算する、ここでは出来上がっているといった意味
<大意訳>
夕方から夜間だけ営業している「高家莊米苔目」という店は、台北で夜食を食べに行くにはいい店だ。店の入口は明るく、スープで食べるのと汁なしで絡める米苔目(ミィタイムゥ)のほかに、壁には5種類の小皿料理のランキング表が貼ってある。紅燒大腸(赤い色で焼かれた大腸料理)、サラダ魚卵、イカのマスタード和え、紅燒肉(ホンスィアオロウ=赤い色に揚げた豚肉のクリスピー風)、伝統的なレバースライスと、どの品も鮮やかで見栄えがいい。これらの小皿料理を米苔目(ミィタイムゥ)と一緒にいただく。漢方薬膳で煮込んで味付けされた紅燒大腸、キレイな上に栄養豊富な魚卵、新鮮なイカのマスタード和え、揚げてサクサクした紅燒肉、さらには淡いピンク色をしたレバー、いずれもちょっと工夫を凝らして調理されている!
セクション10
▲「高家莊米苔目Gāo jiā zhuāngmǐtái mù」是台北宵夜好去處,人氣小菜和米苔目一樣精采。(圖片來源:陳小可的吃喝玩樂)
▲些許韭菜、胡椒粉點綴著米苔目,湯頭很甜,會讓人忍不住多喝幾口。(圖片來源:陳小可的吃喝玩樂)
▲小菜還有年度排行榜,根據榜單上的1~4名分別為紅燒大腸(圖左上,依順時鐘方向)、沙拉魚卵、芥末軟絲、紅燒肉。(圖片來源:陳小可的吃喝玩樂、花洛米一起去玩耍)
▲飄香45年的「高家莊米苔目」,台北人一定別錯過!(圖片來源:《巷仔口的美食家》)
高家莊米苔目
地址:台北市中山區林森北路279號
電話:0225678012
時間:週一至四17:00~凌晨02:00/週五、六17:00~凌晨03:00(週日休)
<語彙注釈>
精采Jīngcǎi=素晴らしい 綴Zhuì=飾り付ける 飄Piāo=風に漂う
<大意訳>
▲「高家莊米苔目」は台北で夜食を食べに行くにはいい店だ。人気の小皿料理と米苔目(ミィタイムゥ)はいずれも素晴らしい味である。
▲ニラと胡椒を少々振りかけた米苔目(ミィタイムゥ)は、スープは甘めでついつい何口でもすすってしまう。
▲小皿料理は年ごとにランキング一覧が出され、ランキングメニュー表から1~4人分で紅燒大腸は取り分ける。
▲45年続く「高家莊米苔目」は、台北の住人ならば見逃せない店である!
高家莊米苔目
所在地:台北市中山區林森北路279號
電話:0225678012
時間:月曜~木曜17:00~翌日02:00/金曜土曜17:00~翌日03:00(日曜休み)
セクション11
04. 四神湯/阿桐阿寶Ā tóng ā bǎo四神湯:號稱台北最頂四神湯
最初的四神湯是作為進補的藥膳,湯頭使用稱作「四臣子」的芡實、淮山、茯苓、蓮子等四種中藥熬煮而成,因閩南語發音似四神而如此稱呼。可增加食慾、緩和腸胃毛病、增加吸收力,但所含澱粉量高,需加入蛋白質、油脂來中和口感,故湯內多會加入豬小腸、豬肚等食材。又恐澱粉使湯頭混濁、口感不佳,許多店家便改以大骨湯加四神藥包熬煮湯頭,並加入薏仁來調和。
<語彙注釈>
四臣子Sì chénzǐ=四大臣 芡實Qiànshí=オニ蓮の実 淮山Huáishān=山芋 茯苓Fúlíng=ブクリョウ 蓮子Liánzǐ=ハスの実 似Shì=のように 含澱粉Hán diànfěn=でんぷん質を含む 蛋白質Dànbáizhí=たんぱく質 油脂Yóuzhī=脂質 豬肚Zhū dù=豚の胃袋 混濁Húnzhuó=濁らせる 薏仁Yìrén=大麦
<大意訳>
04. 四神湯(スシェンタン=漢方薬膳スープ)/阿桐阿寶Ā tóng ā bǎo四神湯
最初、四神湯(スシェンタン)というのは滋養強壮の薬膳料理であり、スープには「四大臣」と称されるオニハス、山芋、ブクリョウ、ハスの実など四種類の漢方生薬を長時間煮込んでいて、閩南語(台湾語=福建語の台湾方言)では「四臣」が四神と発音が似ていることからこの呼び名となった。食欲増進、軽度の胃腸病の緩和、吸収力アップなどが効能であるが、でんぷん質含有量が高いため、たんぱく質や脂質を入れて食感を中和させる必要がある。なのでスープには豚の小腸や胃などの食材を入れることが多い。またでんぷん質でスープが濁って食感が悪くならないよう、骨でだしをとり、四神湯(スシェンタン)用の薬包を加えて長時間煮たスープに、大麦を入れて味を調整する店が多い。
セクション12
四神湯另外一個重要佐料就是加入純米酒或藥酒以增添香氣,進而達到熱身的進補功效。像是台北雙連捷運站附近的老店「阿桐阿寶Ā tóng ā bǎo」,桌上會擺著1瓶加了人蔘、海馬、當歸、甘草等十餘種中藥泡的提香藥酒,任客人自行添加。喝一口湯醒腦通暢,身體立即暖和起來,同時還可配搭店內販售的肉包和自製的燒賣一起吃。
<語彙注釈>
純米酒Chún mǐjiǔ=純米酒 添Tiān=添える 海馬Hǎimǎ=タツノオトシゴ 當歸Dāngguī=トウキ 醒腦通暢Xǐng nǎo tōngchàng=頭を覚醒させる
<大意訳>
四神湯(スシェンタン)はその他一つ重要な調味料があるが、それは純米酒あるいは薬膳酒で、これを入れることで香りが増すだけでなくさらに体を温める強壮作用がアップする。台北はMRT雙連(スァンリェン)駅の近くにある老舗「阿桐阿寶Ā tóng ā bǎo」の場合、テーブルには人参、タツノオトシゴ、トウキ、カンゾウなど十種類の漢方生薬を入れた香りづけの薬膳酒がひと瓶置かれており、客は自分の好みでこれを加える。一口飲めば頭がすっきりし、体はすぐにあったまってくる。店で売られている肉まん、自家製シューマイと合わせて食べることだってできる。
セクション13
▲台北雙連捷運站附近的老店「阿桐阿寶四神湯」,清燉的湯頭清甜順口,再加上當歸藥酒提味,根本是神來一筆。(圖片來源:PEKO の Simple Life)
▲「阿桐阿寶四神湯」創立於1977年,現已傳承至第三代。(圖片來源:《巷仔口的美食家》)
阿桐阿寶四神湯
地址:台北市大同區民生西路153號
電話:0225576926
時間:週一至日11:00~凌晨05:00
<大意訳>
▲台北はMRT雙連(スァンリェン)駅の近くにある老舗「阿桐阿寶Ā tóng ā bǎo」は、じっくりと煮込まれたさっぱりした甘いスープは飲みやすく、さらにトウキ入りの薬膳酒を入れると頭は神の一撃を食らう。
▲「阿桐阿寶四神湯」は1977年に営業開始、ここまで三代にわたり伝統の味を伝えてきた。
阿桐阿寶四神湯
所在地:台北市大同區民生西路153號
電話:0225576926
時間:月曜~日曜 11:00~翌朝05:00
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