新たなコロナ変異株、流行?従来免疫をすり抜ける!

 今回の題材

今回の出典:新冠新變異株JN.1 明年疫情恐升より
今回の出典:新冠新變異株JN.1 明年疫情恐升より

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<解説>

先日、ロンドンにいる友人と行っている共同プロジェクトの打ち合わせをしようとしたところ、ものすごく体調が悪いといい、延期にしたのですが、検査したらコロナだったとのこと。

日本でも新型コロナの行動制限が解除されて半年となろうとしていますが、このウイルスは今、どうなっているのでしょう?

台湾もやはり半年ほど前から行動制限や入境制限は解除されていますが、日本の厚生労働省にあたる衛福部は、こまめに情報発信して状況を知らせています。

今、流行の兆しを見せている変異株JN.1型ウイルスというのは、これまでの免疫をすり抜けるタイプだそうで、すでに台湾では年明けからの大流行が予想され、警戒が呼びかけられています。

ロンドンの友人もこのタイプだったそうで、40度の高熱が三日ほど、現在は回復してきた者の、聴力に異常が起こっていて音がよく聴こえないとか。

WHOは、変異株JN.1型ウイルスは毒性は低いとしているようですが、友人の話からすると体力が低下している人は、注意が必要のようです。

それにしても、ウイルスはどんどん変化していきますから、これではワクチンを使っても追いつかないですよね。

ロンドンの友人にいたっては、コロナ感染で寝込むのはこれで4回目です。

私個人は、この段階のウイルスであればあまり心配もしておりません。

ワクチンは三回目まで打ちましたけれど、三回目が副作用がひどく、体調が回復するのに1年を要しましたし、打っていても昨年はコロナ感染しました。

・・・ワクチンのほうが、コロナ感染よりも重症でした。

なので、それ以来はワクチンは打たず、感染した方が良いとさえ考えています。

ですが、体調は個人差もあります。

台湾や海外へ旅行される際は、不安がある方はワクチン接種はされた方がよろしいでしょう。

どのみち、日本にもすでに入ってきているとは思いますが・・・。


<大意訳・全文>

(タイトル)

◎新型コロナウイルス変異株JN.1、来年感染拡大の恐れ

衛星福祉部疾病管理署の予測では、来年1月中旬から下旬にかけて新型コロナウイルス肺炎の感染状況は山を迎え、一日の感染者数は二万人に達する見込み。台湾大学小児科病院感染科主治医の黃立民は、新型コロナウイルス変異株JN.1の影響で、国内での病例数はどんどん上がるとし、国民に迅速なXBBワクチンの接種を呼びかける。

黃立民は、この変異株は免疫をすり抜ける能力があり、以前(コロナと)診断された人でもまた感染する可能性がある。感染後の状況は個人個人で違い、中症、重症になる可能性もまたあるので、「国民の皆さんは、もう一度気を引き締めて、軽く見ないでください」と言う。 

衛星福祉部疾病管理署の副署長、羅一鈞は次のように述べる。WHOはこの変異株を「低リスク」と評価しているが、免疫をすり抜ける特色があることから感染の流行を広げる可能性がある。しかし重症率が上昇するという根拠はない。現在国内において主流となっている新型コロナウイルスはXBBが有効なEG.5型であり、JN.1はほとんど見られない、と。

この他、農業部獣医研究所が昨日公表したところでは、最近、大陸中国から入境した旅行客が違法で持ち込んだ粗びきソーセージから二種類の遺伝子が異なるアフリカ豚コレラウイルスが検出され、一つは中国で2018年から流行している伝統的な第二型遺伝子のアフリカ豚コレラウイルスだが、もう一種類は新しい遺伝子タイプのアフリカ豚コレラウイルスである。この二つ重なったウイルスは最近中国で大規模に感染を拡大しており、いったんアジア周辺の国々に拡散されるとアフリカ豚コレラの大流行を引き起こす恐れがある。獣医研究所は国民に豚肉を含有する畜産品を持って帰国しないように、それは違法です、と呼びかけている。

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原文引用・語彙注釈・大意訳

今回の出典:台湾Yahoo!:記者沈能元、胡瑞玲/台北報導

2023年12月19日 週二 上午7:31

セクション1

◎新冠新變異株JN.1 明年疫情恐升

衛福部疾管署預估,明年一月中下旬新冠肺炎疫情將達高峰,每天確診人數達二萬人。台大兒童醫院小兒感染科主治醫師黃立民Huáng lìmín表示,受新冠病毒變異株JN·1影響,預估國內病例數將往上攀升,呼籲民眾盡速接種XBB疫苗。

<語彙注釈>

往上攀升Wǎng shàng pānshēng=どんどん上がる 感染Gǎnrǎn=感染:字は同じだが、読み方が違うので注意 疫苗Yìmiáo=ワクチン 

<大意訳>

(タイトル)

◎新型コロナウイルス変異株JN.1、来年感染拡大の恐れ

衛星福祉部疾病管理署の予測では、来年1月中旬から下旬にかけて新型コロナウイルス肺炎の感染状況は山を迎え、一日の感染者数は二万人に達する見込み。台湾大学小児科病院感染科主治医の黃立民は、新型コロナウイルス変異株JN.1の影響で、国内での病例数はどんどん上がるとし、国民に迅速なXBBワクチンの接種を呼びかける。


セクション2

黃立民表示,該變異株具有免疫逃脫能力,曾確診者有可能再次感染,每個人感染後的情形不同,也可能引起中症或是重症,「民眾還是要當作一回事,不可以輕忽」。

<語彙注釈>

變異株Biànyì zhū=コロナの変異株 逃脫能力Táotuō nénglì=(免疫が)効力を持たない 當作一回事Dàng zuò yī huí shì=もう一度注意する 輕忽Qīnghū=忘れる

<大意訳>

黃立民は、この変異株は免疫をすり抜ける能力があり、以前(コロナと)診断された人でもまた感染する可能性がある。感染後の状況は個人個人で違い、中症、重症になる可能性もまたあるので、「国民の皆さんは、もう一度気を引き締めて、軽く見ないでください」と言う。 


セクション3

衛福部疾管署副署長羅一鈞Luóyījūn說,世界衛生組織評估該變異株為「低風險」,但因具有免疫逃脫特色,可能會造成一波傳播上升,但無證據顯示重症率上升。目前國內社區新冠主流病毒株為XBB的EG·5,JN·1則為零星個案。

<語彙注釈>

世界衛生組織Shìjiè wèishēng zǔzhī=WHO 風險Fēngxiǎn=リスク 傳播Chuánbò=広がる 無證據Wú zhèngjù=証拠がない 零星個案Língxīng gè'àn=ほとんど見られない

<大意訳>

衛星福祉部疾病管理署の副署長、羅一鈞は次のように述べる。WHOはこの変異株を「低リスク」と評価しているが、免疫をすり抜ける特色があることから感染の流行を広げる可能性がある。しかし重症率が上昇するという根拠はない。現在国内において主流となっている新型コロナウイルスはXBBが有効なEG.5型であり、JN.1はほとんど見られない、と。


セクション4

此外,農業部獸醫研究所昨宣布,日前首度從大陸入境旅客非法攜入的香脆腸中,檢出兩種不同基因型的非洲豬瘟病毒,一種為大陸自二○一八年起流行至今的傳統第二基因型非洲豬瘟病毒株,另一種為新基因重組型非洲豬瘟病毒,此重組病毒目前在大陸引發嚴重疫情,一旦擴散至亞洲周邊國家,恐將掀起另一波非洲豬瘟疫情。獸醫研究所呼籲,國人返國請勿攜帶含豬肉畜產品與加工品,以免觸法。

<語彙注釈>

獸醫Shòuyī=獣医 攜入Xié rù=持ち込む 香脆腸Xiāng cuì cháng=粗びきソーセージ 基因Jīyīn=遺伝子 非洲豬瘟Fēizhōu zhū wēn=アフリカ豚コレラ 重組Chóngzǔ=重なった二つの 擴散Kuòsàn=拡散する 掀起Xiānqǐ=引き起こす 含Hán=含む 畜產品Xù chǎnpǐn=畜産品 觸法Chù fǎ=法に触れる

<大意訳>

この他、農業部獣医研究所が昨日公表したところでは、最近、大陸中国から入境した旅行客が違法で持ち込んだ粗びきソーセージから二種類の遺伝子が異なるアフリカ豚コレラウイルスが検出され、一つは中国で2018年から流行している伝統的な第二型遺伝子のアフリカ豚コレラウイルスだが、もう一種類は新しい遺伝子タイプのアフリカ豚コレラウイルスである。この二つ重なったウイルスは最近中国で大規模に感染を拡大しており、いったんアジア周辺の国々に拡散されるとアフリカ豚コレラの大流行を引き起こす恐れがある。獣医研究所は国民に豚肉を含有する畜産品を持って帰国しないように、それは違法です、と呼びかけている。


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