台湾で働いた方がお金になるのかも?日本は円安だけど・・・台湾元は対ドル上昇中 株価も値上がり

 今回の題材

出典先:”《各報要聞》沒有最強、只有更強 台幣單日強升2.18角 叩關31元”より
出典先:”《各報要聞》沒有最強、只有更強 台幣單日強升2.18角 叩關31元”より

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<解説>

日本は円安が続いていて、ガソリン価格も上がっているし、生活必需品も大幅な値上がりに陥っています。

台湾でも物価上昇は起こっていますが、日本ほどひどくはないのです。

台湾元は日本円に対しても値上がりを続けてきています。

日本が金融緩和を継続し続けねばならない理由は、単純に言えば日本は付加価値あるものを作れず、円安であるにもかかわらず売るものがなくなってきているのです。

成長産業がない、ということでもあります。

投資しても、金利をつけて返せる産業がないわけで、金融緩和を行っているのですけれど、改善はされず、緩和継続をするうちに国内は疲弊してきています。

一人当たりのGDPで、韓国や台湾にも抜かれつつあるという実態は、非常に深刻なものがあります。

社会そのものが硬直化してきているのかもしれません。

現時点の能力よりも、世襲や学閥といった既得の利権がすべてでモノを言う傾向は、この20年間でどんどん強まっているのではないでしょうか。

台湾社会は転職率は高く、そもそも日本のようなシューカツもありません。

かなり欧米に近い労働市場です。

国外での学位も学位として認められますので、留学に出る若者も多いし、また支援も積極的です。

これは韓国などもそうですし、アジアでも同様の傾向が強いと思います。

日本が特に閉鎖的なのです。

しかし、出口の見えぬ円安はこうした閉鎖性の結果という面もあると思いますから、日本も社会そのものを考えていかねばならぬ段階にあるのかもしれません。

今日の台湾元レートは1台湾元=4.71円くらい、私が最初に台湾に行った頃は2.64円くらいだったのですよ?

私は親の介護問題がありやむをえず現在は日本にいるんですが・・・私も仕事の中心を完全に台湾に置いたほうがいいのかもなあ?


<大意訳 全文>

◎新聞各紙が報道 最高値ではないがさらに値上がり傾向 台湾元は1日で0.218元上昇し対ドル31元に突入

下から押し上げる力が集結し、台湾元は「最高値ではないが、さらに上昇」。アメリカ連邦準備委員会FEDの高官が近日ハト派的な談話をし、アメリカの株式主要指数の多くは値を上げている。29日の台湾株は17,400ポイントを突破、外貨の流入が拡大しており、台湾元は一日で0.218元の急上昇、終値も強気で対ドル31.2元の価格水準まで戻した。まるで「上昇が止らない」様相で、12月は31元台で迎えることとなった。

台湾元は29日は31.25元で終了、7月28日以来4カ月ぶりの最高値を更新、一日の上げ幅は0.7%であり、2月3日以来、最近10カ月で最大の上昇率となった。前回2月2日の急激な値上がりが0.89%で、11月以来の累計上昇値は1.169元である。昨日一日の総取引高は20.46億ドルと大幅に拡大、外貨の流入は10億ドルを越えると推計される。

外国為替銀行のチーフは次のように述べる。米ドルの指数が値を下げ、外貨が続々と台湾株に換金されており、さらには輸出企業が為替レートを気にしたため、台湾元は開始早々0.2元以上大幅に上昇、「一足飛びに飛び越え」てしまい、31.3元に戻して落ち着こうとするやいなや、すぐに31.2元台に突入すると、トレーダーの不意を衝いく形で午後には台湾元はこの日最高値の31.232元に到達、ここ4カ月の取引では最高値を書き換えた。中央銀行が積極的に上昇阻止を行わなければ、台湾元はさらに驚くべき上昇となっただろう、と。

分析によれば、FED高官はもう今後は強硬な発言は行わず、台湾元は主要通貨と共に値上がりし、外貨の流入傾向は顕著である。輸出企業は月末の決済で外国為替市場に参入、憂慮はあっても引き続き台湾元の高値は継続せざるを得ないので、早い者勝ちの状況である。輸入企業はこうした状況なので楽々と安くなったドルを買いあさる。この他、これまでの株式市場は「楽観して様子をうかがい、用心深くゆっくりと成長」だったのだが、先週の外資の動きは買いが5日間、売りは1日だったことから市場は一気に反転を考慮するようになり、結果として今週は激しい買いとなっている。今後の総統選の行方が見通せないことに加え、習近平とバイデンが衝突状況を緩和させるにはまだ時期尚早で、台湾株は引き続き注目されているし、台湾元はこれにともない31元の水準に落ち着くことになる。

外国為替銀行チーフはこう述べる。アメリカの個人消費支出物価指数のデータ発表前まで市場は成り行きを見守っていて、「米ドルがショートするとしてもひと休み」。外貨市場の年末休みが近づき、12月中には為替取引量が少なくなるが、台湾元を含めたドル以外の通貨が引き続き上昇に偏る傾向は変わらないはずである、と。

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原文引用・語彙注釈・大意訳

◆今回の出典:台湾yahoo:時報資訊

2023年11月30日 週四 上午8:40

セクション1

◎《各報要聞》沒有最強、只有更強 台幣單日強升2.18角 叩關31元

【時報-台北電】三股力道齊聚,新台幣「沒有最強、只有更強」。美國聯準會(Fed)官員近日談話偏鴿,美股主要指數多收紅,29日台股漲破17,400點,外資擴大匯入,新台幣單日強升2.18角,終場強勢重返31.2元價位,若能「升升不息」,12月挑戰31元整數關卡。

<語彙注釈>

各報要聞Gè bào yàowén=新聞各社の報道 角jiǎo=0.1元 叩關Kòu guān=門をたたく、ここでは31元のラインを突破する 三股Sāngǔ=物干しざおなどをかける先が股になった棒、ここでは下から押し上げる力と言った意味 齊聚Qí jù=結集する 偏鴿Piān gē=ハト派の 收紅Shōu hóng=株価指数の上昇。下落の場合は(股票)收黑 重返Chóng fǎn=再び戻る 整數關卡Zhěngshù guānkǎ=整数の関門、水準

<大意訳>

(タイトル)

◎新聞各紙が報道 最高値ではないがさらに値上がり傾向 台湾元は1日で0.218元上昇し対ドル31元台に突入

下から押し上げる力が集結し、台湾元は「最高値ではないが、さらに上昇」。アメリカ連邦準備委員会FEDの高官が近日ハト派的な談話をし、アメリカの株式主要指数の多くは値を上げている。29日の台湾株は17,400ポイントを突破、外貨の流入が拡大しており、台湾元は一日で0.218元の急上昇、終値も強気で対ドル31.2元の価格水準まで戻した。まるで「上昇が止らない」様相で、12月は31元台で迎えることとなった。


セクション2

新台幣29日收在31.25元,創7月28日以來逾四個月新高,單日強升0.7%,創2月3日以來、近十個月最大升幅,前高是2月2日飆漲0.89%,11月以來累計已升值1.169元。昨單日總成交量放大至20.46億美元,估計外資進來超過10億美元。

<語彙注釈>

逾Yú=…以上、…ぶり 飆漲Biāo zhǎng=急騰する 總成交量Zǒng chéngjiāo liàng=総取引高

<語彙注釈>

台湾元は29日は31.25元で終了、7月28日以来4カ月ぶりの最高値を更新、一日の上げ幅は0.7%であり、2月3日以来、最近10カ月で最大の上昇率となった。前回2月2日の急激な値上がりが0.89%で、11月以来の累計上昇値は1.169元である。昨日一日の総取引高は20.46億ドルと大幅に拡大、外貨の流入は10億ドルを越えると推計される。


セクション3

匯銀主管表示,美元指數下殺,外資續匯入加碼台股,還有出口商拋匯軋一腳,激勵新台幣開盤不久暴升2角,「一早直接跳上去」,來不及在31.3元盤整立馬衝31.2元,殺得交易員措手不及,午後新台幣最高來到31.232元,改寫逾四個月盤中新高,央行盤中積極防守阻升,否則漲勢會更嚇人。

<語彙注釈>

匯銀Huì yín=外国為替銀行 下殺Xià shā=値を下げる 拋匯軋一腳Pāo huì yà yī jiǎo=為替レートを気にする 激勵Jīlì=鼓舞する 衝Chōng=突き破る 措手不及Cuòshǒubùjí=不意を突いて 盤中新高Pán zhōng xīngāo=単日での最高値記録 央行Yāngháng=中央銀行

防守阻升Fángshǒu zǔ shēng=上昇を食い止めようとする  

<大意訳>

外国為替銀行のチーフは次のように述べる。米ドルの指数が値を下げ、外貨が続々と台湾株に換金されており、さらには輸出企業が為替レートを気にしたため、台湾元は開始早々0.2元以上大幅に上昇、「一足飛びに飛び越え」てしまい、31.3元に戻して落ち着こうとするやいなや、すぐに31.2元台に突入すると、トレーダーの不意を衝いく形で午後には台湾元はこの日最高値の31.232元に到達、ここ4カ月の取引では最高値を書き換えた。中央銀行が積極的に上昇阻止を行わなければ、台湾元はさらに驚くべき上昇となっただろう、と。


セクション4

分析指出,Fed官員不再嘴硬,新台幣跟著主要貨幣上攻,外資匯入力道明顯加強、出口商月底作帳需求拋匯進場,應該是擔心後續新台幣更強,先跑先贏;進口商則樂得進場撿便宜美元。此外,當前股市是「樂觀看待、在懷疑中慢慢成長」,上周外資買五天賣一天,市場一度以為要反轉,結果本周買更兇,後續大選行情加上稍早習拜會淡化衝突氛圍,台股後續看多,新台幣也跟著靠向31元整數關卡。

<語彙注釈>

嘴硬Zuǐyìng=厳しいことを言う 拋匯進場Pāo huì jìn chǎng=外為市場に参入 撿Jiǎn=拾う 兇Xiōng=激しい 大選行情Dàxuǎn hángqíng=総統選挙の行方 習拜會淡化衝突氛圍Xí bàihuì dànhuà chōngtú fēnwéi=習拜とは、習近平とバイデン、米中衝突の雰囲気が緩和される 靠向Kào xiàng=傾く

<大意訳>

分析によれば、FED高官はもう今後は強硬な発言は行わず、台湾元は主要通貨と共に値上がりし、外貨の流入傾向は顕著である。輸出企業は月末の決済で外国為替市場に参入、憂慮はあっても引き続き台湾元の高値は継続せざるを得ないので、早い者勝ちの状況である。輸入企業はこうした状況なので楽々と安くなったドルを買いあさる。この他、これまでの株式市場は「楽観して様子をうかがい、用心深くゆっくりと成長」だったのだが、先週の外資の動きは買いが5日間、売りは1日だったことから市場は一気に反転を考慮するようになり、結果として今週は激しい買いとなっている。今後の総統選の行方が見通せないことに加え、習近平とバイデンが衝突状況を緩和させるにはまだ時期尚早で、台湾株は引き続き注目されているし、台湾元はこれにともない31元の水準に落ち着くことになる。


セクション5

匯銀主管說,美國個人消費支出物價指數數據發布前市場偏觀望,「做空美元的也會休息一下」,接下來外資愈近年底假期,12月中開始匯市成交量轉冷,新台幣在內的非美貨幣應是維持偏升格局不變。(新聞來源 : 工商時報一巫其倫/台北報導)

<語彙注釈>

觀望Guānwàng=成り行きを見守る 做空美元Zuòkōng měiyuán=米ドル不足 格局Géjú=傾向・パターン 

<大意訳>

外国為替銀行チーフはこう述べる。アメリカの個人消費支出物価指数のデータ発表前まで市場は成り行きを見守っていて、「米ドルがショートするとしてもひと休み」。外貨市場の年末休みが近づき、12月中には為替取引量が少なくなるが、台湾元を含めたドル以外の通貨が引き続き上昇に偏る傾向は変わらないはずである、と。


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