台湾の映画の祭典、第60回「金馬賞」に、リン・チーリンも日本からゲスト参加!

 今回の題材

今回から少し構成をリニューアルし、冒頭に<大意訳 全文>を載せます。

台湾の最新ローカルニュースの内容だけ興味ある方もいるであろうことからの配慮です。

セクションごとの<語彙注釈><大意訳>はこれまで通りです。

出典先:Yahoo奇摩新聞”金馬60/林志玲「透視裝踏紅毯」 出門前兒子哭了⋯特別跟老公請假”より
出典先:Yahoo奇摩新聞”金馬60/林志玲「透視裝踏紅毯」 出門前兒子哭了⋯特別跟老公請假”より

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<大意訳 全文>

(記事タイトル)

◎第60回金馬賞/リン・チーリンは「透けて見えそうな衣装で授賞式会場に登場」出発前に息子が泣いて・・・特別に夫に休みを取ってもらった

第60回金馬賞は、今日(25日)授賞式が行われ、式典はルー・ズーインが進行役を務めた。今年の大賞は『Snow in Midsummer』で、9つの項目でノミネートの最終候補に残った。『僕と幽霊が家族になった件』と『エピデミック』は8項目でノミネートされた。授賞式ゲストに招かれたのは、審査委員長にアン・リー監督、金馬賞最優秀監督賞を三回受賞しているアン・ホイ、ヴェネツィア国際映画祭最優秀監督賞を受賞した北野武(ビートたけし)、カンヌ映画祭主演男優賞受賞の役所広司、日本の俳優である妻夫木聡、日本の女優の満島光、金馬賞俳優のチャン・チェン、金馬賞女優のシルヴィア・チャン、そして二度の金馬賞を受賞しているリン・チーリンである。生涯功労賞を獲得したブリジット・リンも自ら式場に現れた。

リン・チーリンは全身が透けて見える衣装で式場に登場。彼女は夫(夫は日本人でEXILEのAKIRA)にこの衣装を着た写真を見せたところ、夫は(あまりに露出が多い服装で)心配したとのこと。なので、あえて「中にはちゃんとバディ(肉体)を着てるわよ」と言ったとか。出発前に彼女は息子に「ママは台湾に行ってくるわ」と言ったところ、息子は黙って泣き出した。「息子は物分かりがいい子だから、じいちゃんとばあちゃんのことを話していた」。彼女が言うには息子は今はもう話せるようになっていて、彼女に何が食べたいとか、クッキーといったようなことを言えるようになっているが、息子が最初に話せるようになった言葉はやはり「ママ」であった。「夫は嫉妬してるけど、これが子供の本来の姿よ」。

リン・チーリンは、次のように話す。自分の最初の金馬賞受賞は第41回で、「もう20年前のことですよ」。彼女は時が経つのはあっという間だと感じている。芸能界での人生は金馬賞で始まり、さらに多くの素晴らしい映画に出演してきたので、自分はとてもラッキーだった、と考えている。「時間を大事にして、愛する人たちと共に生きていきます。だって時間が過ぎるのはとても速いですから」。

<解説>

台湾の「金馬賞」というのは、台湾にて毎年行われる映画祭ですが、中華世界でのアカデミー賞と言われ、中華圏での映画関係者にとっては栄誉ある賞です。

今年で60回目と言いますから、なかなか権威があります。

内外で活躍する映画監督や、台湾・香港・日本などの映画関係者も出席します。

今回スポットが充てられているリン・チーリンさんは、「レッドクリフ」などで知られる台湾人女優さんですが、元々は台湾のナンバーワンモデルといわれた人です。

今も台湾ではカリスマ的に人気があります。

この方は数年前、日本人の歌手であるEXILEのAKIRAさんと結婚し、話題となりました。

現在は主に日本に在住だそうですが、昨年ご長男を出産したそうで、その話題が出てきています。

映画祭に招待されている顔ぶれには、日本人の名前もけっこう上がっています。

北野武さんはご存じのビートたけしさん、役所広司さん、妻夫木聡さん、満島光さんなど、台湾まで行ったんですね。

だいたい成田空港から桃園国際空港まで3時間半くらいで台湾はさほど離れてもいませんから、一泊でも行ってこれます。

台湾の映画というのは、意外と渋いものも多く、詩情にあふれた名画も沢山あります。

それにしても、リン・チーリンさんは元々はトロント大学を卒業していて、言葉については台湾語、標準中国語、英語、広東語、および日本語が可能といいます。

このへんが、中華系の人たちの強みです。

台湾の場合は、国語としては台湾華語と呼ばれる中国語(これは北京語ともいいます)なのですが、ほかに台湾語(福建語の亜流)や客家語、その他原住部族語(ポリネシア系言語)などを生活言語で話す場合が多く、生まれながらにしてバイリンガルで、しかも八声言語の台湾語などは音のイントネーションは複雑です。

なので、耳の感覚が優れていて、外国語であっても耳から吸収してしまうように習得する人が多いのです。

故人のテレサ・テンさんも、日本語も含め、6言語が会話可能だったといいます。

このへん、日本人は外国語はせいぜい英語が精いっぱいです。

でも、中華世界は商圏としては広いうえ、人口も多く、俳優さんや女優さんなどは、中華世界で活躍できれば、スケールがかなり違うのだと思います。

金城武さんは台湾人と日本人のハーフですから、中国語も台湾語も広東語も英語も話せるそうですが、そういうふうであれば、活動範囲はかなり広がると思うのですけれど、どうなのでしょう、日本の芸能人の方ももう少しアジア言語に強くなったらまたスケールは違ってくるのではないのでしょうか。

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セクションごとの語彙注釈と大意訳

◆今回の出典:Yahoo奇摩新聞(記者 裴璐)

更新時間: 2023年11月25日 週六 下午7:57

セクション1

◎金馬60/林志玲「透視裝踏紅毯」 出門前兒子哭了⋯特別跟老公請假

第六十屆金馬獎今(25)日舉行頒獎典禮,典禮由Lulu黃路梓茵擔任主持人。今年入圍大贏家是《五月雪》入圍9項提名,《關於我和鬼變成家人的那件事》與《疫起》皆入圍8項。頒獎嘉賓邀請到評審團主席李安、三座金馬獎最佳導演許鞍華、威尼斯金獅獎及最佳導演得主北野武、坎城影帝役所廣司、日本影帝妻夫木聰、影后滿島光,金馬影帝張震Zhāngzhèn、金馬影后張艾嘉Zhāng'àijiā,和過兩屆金馬獎的林志玲。獲頒終身成就獎的林青霞Línqīngxiá也親臨典禮現場。

<語彙注釈>

林志玲Línzhìlíng=リン・チーリン(夫は日本人でEXILEのAKIRA)頒獎典禮Bānjiǎng diǎnlǐ=授賞式 Lulu黃路梓茵Lulu huánglùzǐ yīn=ルー・ズーイン。台湾のテレビ司会者、歌手、女優。タイヤル族(台湾の先住民部族) 入圍大贏Rùwéi dà yíng=大賞ノミネート 五月雪=(邦題)Snow in Midsummer 關於我和鬼變成家人的那件事=(邦題)僕と幽霊が家族になった件 疫起=(邦題)エピデミック 嘉賓Jiābīn=ゲスト 評審團主席Píngshěn tuán zhǔxí=審査員長 李安Lǐ ān=アン・リー。台湾の映画監督。アカデミー監督賞とヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を二回受賞 許鞍華Xǔ'ānhuá=アン・ホイ。香港の映画監督 威尼斯金獅獎Wēinísī jīn shī jiǎng=ヴェネチア国際映画賞 坎城影帝Kǎn chéng yǐngdì=カンヌ主演男優賞 日本影帝Rìběn yǐngdì=日本人俳優 影后Yǐng hòu=女優 張震Zhāngzhèn=チャン・チェン 張艾嘉Zhāng'àijiā=シルヴィア・チャン 林青霞Línqīngxiá=ブリジット・リン 終身成就獎Zhōngshēn chéngjiù jiǎng=生涯功労賞

<大意訳>

(記事タイトル)

◎第60回金馬賞/リン・チーリンは「透けて見えそうな衣装で授賞式会場に登場」出発前に息子が泣いて・・・特別に夫に休みを取ってもらった

第60回金馬賞は、今日(25日)授賞式が行われ、式典はルー・ズーインが進行役を務めた。今年の大賞は『Snow in Midsummer』で、9つの項目でノミネートの最終候補に残った。『僕と幽霊が家族になった件』と『エピデミック』は8項目でノミネートされた。授賞式ゲストに招かれたのは、審査委員長にアン・リー監督、金馬賞最優秀監督賞を三回受賞しているアン・ホイ、ヴェネツィア国際映画祭最優秀監督賞を受賞した北野武(ビートたけし)、カンヌ映画祭主演男優賞受賞の役所広司、日本の俳優である妻夫木聡、日本の女優の満島光、金馬賞俳優のチャン・チェン、金馬賞女優のシルヴィア・チャン、そして二度の金馬賞を受賞しているリン・チーリンである。生涯功労賞を獲得したブリジット・リンも自ら式場に現れた。


セクション2

林志玲以一身透視裝踏上紅毯,她提到老公有看過照片,怕老公擔心,她特別告訴對方,「裡面有穿body(肉胎)。」出門前,她告訴兒子,「媽媽、台灣」,兒子默默滴了一滴眼淚,「我覺得他有聽懂,他說阿公阿嬤。」她提到,兒子現在已經會說話了,會告訴她想要吃什麼,像是cookie,至於兒子開口第一個會說的詞,就是媽媽,「老公不會吃醋,因為這是小孩的本性。」

<語彙注釈>

紅毯Hóng tǎn=赤い絨毯・レッドカーペット、式典会場のこと 老公lǎogōng=夫 有穿Yǒu chuān=着用 眼淚Yǎnlèi=涙 阿公阿嬤Āgōng ā mā=じいちゃん、ばあちゃん 吃醋Chīcù=嫉妬する 

<大意訳>

リン・チーリンは全身が透けて見える衣装で式場に登場。彼女は夫(夫は日本人でEXILEのAKIRA)に衣装を着た写真を見せたところ、夫は(あまりに露出が多い服装で)心配した。なので、あえて「中にはちゃんとバディ(肉体)を着てるわよ」と言ったとか。出発前に彼女は息子に「ママは台湾に行ってくるわ」と言ったところ、息子は黙って泣き出した。「息子は物分かりがいい子だから、じいちゃんとばあちゃんのことを話していた」。彼女が言うには息子は今はもう話せるようになっていて、彼女に何が食べたいとか、クッキーといったようなことを言えるようになっているが、息子が最初に話せるようになった言葉はやはり「ママ」であった。「夫は嫉妬してるけど、これが子供の本来の姿よ」。


セクション3

林志玲表示,自己第一次主持金馬是第41屆,「已經是20年前的事了。」她認為時間飛逝,也認為自己很幸運,演藝之路是從金馬開始,還演了許多部厲害的電影,「要好好把握時間,跟愛的人相處,因為時間真的過太快了。」

<語彙注釈>

飛逝Fēishì=瞬く間に過ぎる 厲害Lìhài=素晴らしい 

<大意訳>

リン・チーリンは、次のように話す。自分の最初の金馬賞受賞は第41回で、「もう20年前のことですよ」。彼女は時が経つのはあっという間だと感じている。芸能界での人生は金馬賞で始まり、さらに多くの素晴らしい映画に出演してきたので、自分はとてもラッキーだった、と考えている。「時間を大事にして、愛する人たちと共に生きていきます。だって時間が過ぎるのはとても速いですから」。


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